





打放しコンクリートに雨垂れによるシミやひび割れなどは見られませんか?
素材の性質上、酸性雨や中性化などの環境要因により劣化が発生するため、定期的なメンテナンスが必要です。
当社がおすすめしている修繕方法・保護方法は『キクスイSA工法』という、菊水化学工業が提供する打放しコンクリート仕上げの保護システムです。
コンクリートの素材感を損なわずに長期保護を実現する完全水系システムとして、新築から改修工事まで幅広く活用されています。
本記事ではキクスイSA工法の概要や特徴、メリット・デメリット、施工方法、適用事例などを詳しく解説します。
打放しコンクリートの耐久性や美観性の向上をお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。


キクスイSA工法とは、大手塗料メーカーである菊水化学工業が提供するコンクリート保護・美装システムの総称です。
SAは「Sustainability Aqua」の略で、持続可能性と水系材料を意味します。
この工法は打放しコンクリートの質感を維持しつつ、酸性雨、中性化、紫外線などの劣化要因から構造物を守ることを目的としています。
主に水性シラン系吸水防止材と水性シリコン、またはフッ素クリヤー材を組み合わせ、完全水系で構成されているのが特徴です。
地球に優しい完全水系のシステムで、下地補正から仕上げまでを一貫して行います。
打放しコンクリートの表面に透明、または半透明の保護膜や模様を施すため、コンクリートの自然な風合いを損なわずに美観を向上させることが可能です。
適用範囲は一般建築物の内外装で工場や倉庫、マンション、公共施設、商業ビルなどに多く採用されています。


耐候性は日光、雨水、風、温度変化から建材を守る(耐候する)機能、低汚染性は汚れから守る機能を言います。
キクスイSA工法は下塗りの吸水防止剤やフッ素樹脂クリヤー、またはシリコン樹脂クリヤーのを組合せによって、中性化の進行を抑止しコンクリート構造物を丈夫かつ美しく保護します。
耐候性は建材の寿命や耐久性を左右する重要な要素で、グレードが高いほど自然環境に強く、長持ちします。
また、工場や倉庫などの美観が良ければ資産価値の維持、企業のイメージアップに繋がります。
集合住宅であれば新規入居者の増加や退去率の低下にも繋がるでしょう。


改修工事では臭気が課題で、臭いが強いと建物内での作業や生活が難しくなります。
キクスイSA工法は完全水系システムのため、溶剤(油)系に比べて臭気が少なく、火災リスクも低いので安心です。
また、施工中の環境負荷を最小限に抑え、地球温暖化防止に貢献します。


一般的な施工では下地処理、下塗り材、上塗り材など、様々な商品を選択し、組み合わせて行います。
キクスイSA工法は下地処理から仕上げまで専用材料を使用します。
そのため、材料の不適合による施工不良が起こらず、それぞれの材料が持つ機能を最大限に発揮します。


良好な下地ではシンプルなクリヤー仕上げで素地をそのまま表現し、高耐候性や高耐久性で保護することが可能です。
劣化が進んでいる場合はコンクリートと同質の無機系材料を使用し全面的に色補正を行ってからのクリヤー塗装。
ひび割れ(クラック)や鉄筋露出を伴う欠損については修復工法を行い、補修跡が目立たなくなるよう特殊アート処理で風合いで施すことも可能です。
なお、光沢は3分艶や艶消しから選択可能で、コンクリート色に合わせることもできます。


修繕工事は手抜き工事や、詐欺とも言えるような悪質な業者も存在します。
誠心誠意対応してくれるような業者であっても、経験や知識不足によって質の低い仕上がりになることもあります。
一方でキクスイSA工法は菊水化学工業が認めた施工ライセンス制度の登録業者のみが施工可能なため、確かな技術と知識を持つ施工店による質の高い工事が約束されます。
施工ライセンス制度の登録業者は2025年8月現在、新潟県内は3社と多くはありませんが、安心して工事を任せられる業者といって間違いないでしょう。
キクスイSA工法の施工ライセンス制度登録業者一覧はこちら ※メーカーのHPにジャンプします。
キクスイSA工法はメリットだけでなくデメリットも存在します。
それぞれを把握したうえで、採用するかどうかは総合的にご判断ください。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 高い耐候性・耐久性 → 長期間に渡ってコンクリートを保護し、劣化を抑制する。 美観の向上・維持 → 打放しコンクリートの独特な素材感や風合いを忠実に再現。雨水や汚れに強い高機能の材料で美観を長期的に保つ。 多彩な用途 → 新築・改修の両方に対応。色合わせやアート技術により、複雑な模様の再現も可能。 施工認定された登録業者のみ施工可能 → 品質のばらつきがなく、信頼性が高い。 | 施工業者が限定的 → 施工ライセンス制度により、認定業者しか扱えないため、依頼できる業者が少ない。 簡易保護法より費用は高い→ 高品質材料と専門技術による施工のため、費用は簡易工法は高い傾向にある。 完全無変化は難しい→クリヤー塗装による光沢や、稀に長期的に黄変するケースがあるため、完全無変化を求める場合は不満が出る可能性がある。 適用範囲が限定される → 主に打放しコンクリート向けで、他の素材(塗装済み壁など)には不向き。海辺などの高塩分地では追加対策が必要。 |
上記のようにキクスイSA工法はメリットが多いですが、費用面や業者選びなどで採用が難しい場合もあるでしょう。
業者に他の工法による施工が可能か、複数のプランの見積書を作成してもらうなど、他の工法と比較検討することも賢い方法です。
キクスイSA工法は下地の劣化状態に応じて施工方法が異なります。
ここでは、最も下地の劣化が進行している場合に行う『キクスイSA工法+躯体補修工法(BR工法)』の流れを紹介します。
高所の作業の場合は足場仮設や養生ネット張りを行う。
業務用高圧洗浄機で表面の汚れやカビなどを除去。
ひび割れにエポキシ樹脂や専用パテを充填し、補修。
アクアベール500(下塗り材)を塗布。1~2回塗りで水分侵入を防ぐ。
・SAボンドを塗布後、アートパウダーでコンクリート色を調整。
・グラデーションを加えてコンクリートの自然なムラを再現。
・複数色の材料をブレンドし、スポンジや刷毛でグラデーション塗装。
・ファンデーションと組み合わせる場合はレイヤーを重ねる。
・アクアベール1000/1500/3000/3500でクリヤー塗布。
仕上がりを隅々まで確認し、問題ない場合は足場を解体、清掃をして完工。


キクスイ SA工法は、国内外で以下のような多くの実績があります。
・大塚国際美術館(徳島県): SA-FG工法で打放しコンクリートを保護。質感を活かした仕上げで、観光客に好評。
・佐賀県医療専門学校:改修工事で劣化部分を再生。低汚染性により、医療施設に重要とされる清潔さを維持。
・愛知県蟹江中学校:新築時に適用。耐久性が高く、教育施設に適した安全材料となる。
・東邦高等学校:グラデーション工法で自然な風合いを再現。
・島根県民会館改修工事:特殊仕上げで木目調を実現。
・海外事例:瀋陽オリンピックサッカースタジアム(中国)、広州アジアオリンピックスタジアムなど。国際基準をクリアした耐候性が評価。
これらの事例から公共施設や大型建築物に多く採用されている工法であることがわかります。
改修時では劣化したコンクリートを新築のように蘇らせたり、木目調の特殊仕上げで芸術的な仕上がりにしたりと、幅広いデザインに対応しています。
以下の写真は、先日、新潟市で当社がSA工法で施工させていただいた事例です。




ひび割れやシミなど、劣化状態が著しいため、キクスイSA工法+躯体補修工法(BR工法)で施工しました。
長年に渡って蓄積していた汚れを洗浄し、ひび割れは専用パテで補修していますが、補修跡はほぼ見えません。
アートパウダーによる色合わせ、複数色の材料をブレンドして主にスポンジを使用したグラデーション塗装でコンクリートの自然なムラも再現しています。
施工前は吸水性が高い状態でしたが、施工後に散水すると水を弾き、防水効果が発揮できていました。
完工後には、お施主様より「新築かと見間違えた」と、大変お喜びいただけているご様子でした。


(株)コヒヤマは打放しコンクリートの特徴や問題点を熟知しており、状態に合った施工プランを複数提案させていただくことが可能です。
ご相談から施工まで、一貫して一級塗装技能士の監修のもとで行いますので安心してお任せください。
また、当社は2025年8月現在、新潟市で唯一のSA工法施工ライセンス制度の登録業者です。
新潟市や周辺で施工をご希望の際にはぜひお声がけください。
お客様の業務に支障のない工事スケジュールや、様々な課題に対するご提案も行います。
ご相談や現場調査、お見積もりは無料ですので、まずはお気軽にお問合せください。
お客様のご期待にお応えできるよう、誠心誠意対応させていただきます。