工場や倉庫・店舗等の折半屋根、波型スレートの改修・メンテナンス方法

工場や倉庫・店舗等の折半屋根、波型スレートの改修・メンテナンス方法

工場や倉庫、店舗等の大型施設に広く採用されている折板屋根と波型スレート。
これらは紫外線、雨風、温度変化による劣化が進みやすく、長期に渡って放置すると雨漏り、業務の中断、大がかりな工事が必要になることも。
そうならないよう定期的に点検をし、必要に応じてメンテナンスを行いましょう。

この記事では折板屋根・波型スレートに焦点を当て、それぞれの屋根の特徴、劣化症状、メンテナンス方法、費用相場などを詳しく解説します。
新築や、前回のメンテナンスから5年以上経過している場合は屋根の点検時期ですので、ぜひご参考になさってください。

目次

工場や倉庫、店舗に多い、折板屋根・波型スレートとは

折板屋根(せっぱんやね)の特徴

折板屋根・波型スレートとは (2)

折板屋根・折半屋根(せっぱんやね)は、鋼板を台形や波状に折り曲げた金属の屋根材で、大型工場や倉庫の定番です。
主にガルバリウム鋼板やトタンを使用し、軽量で耐震性が高いのが特徴です。

波型スレートの特徴

折板屋根・波型スレートとは (1)

波型スレートは、セメントと繊維を混ぜた波状の屋根材です。
工場・倉庫・店舗で使用され、耐火性・遮音性が高く、比較的安価です。
2004年以前の波型スレートはアスベストが含まれている可能性があります。

折半屋根、波型スレートの劣化症状と放置するリスク

折板屋根に起こる劣化症状

工場や倉庫・店舗等の折半屋根、波型スレートの改修・メンテナンス方法 (2)

・塗膜の剥がれ:折板屋根を保護している塗装が劣化し、剥がれて金属面が露出するとサビの発生が促進される。
・サビ:屋根本体やボルト部分に赤サビや白サビが発生する。
・穴あき:経年劣化やサビの進行により、穴が空くことがある。
・シーリングの劣化:屋根材の接合部分に施されているシーリング材が劣化すると亀裂、剥がれなどが起こる。
・ボルトの緩み:気温の変化による影響や建物の揺れによってボルトが緩み、屋根材が浮く。

波型スレートに起こる劣化症状

工場や倉庫・店舗等の折半屋根、波型スレートの改修・メンテナンス方法 (1)

・塗膜の剥がれ:保護している塗装が劣化し、ひび割れやカビ・コケが発生しやすくなる。
・ひび割れ:経年劣化により、脆くなると割れやすくなる。
・カビコケ:屋根が防水性を失っている状態で発生。カビやコケが繁殖すると水分を保持するため、屋根が腐食しやすくなる。
・ボルトのサビ:ボルトにサビが発生すると固定力が弱まり、屋根材自体がめくれることがある。
・反り、欠け:雨漏りが起こりやすくなり、一度反ったり欠けたりすると元に戻ることはない。

屋根の劣化を放置するリスク

劣化症状を放置するリスク

劣化症状を放置し続けると、様々なトラブルに発展する恐れがあります。
以下のような事態を起こす前に、劣化症状が見られる場合はできるだけ早めにメンテナンスを行いましょう。


 ⇒内部に雨水が入り、腐食して建物自体の寿命を縮める。
大がかりな工事が必要になる
 ⇒劣化の進行、被害箇所の拡大によって補修部分が増え、工事費用が高くなる。
カビ・シロアリの発生
 ⇒雨水の浸入によって湿度が高まり、カビやシロアリが発生しやすくなる。
火災、漏電
 ⇒屋根裏に通っている電気配線が雨水で濡れ、火災や漏電に発展する。
機械・設備の故障
 ⇒稼働している機械や設備が濡れて故障する可能性がある。
事業の中断
 ⇒被害の状態によっては業務を中断する必要があり、売り上げや信用の低下に繋がる恐れがある。

屋根の劣化は早期発見・早期対処をすることでトラブルを未然に防ぐことができます。
ただ、屋根は建物の中で最も高い場所にあるため、劣化が起こっていることに気が付きにくいケースがほとんどです。
そのため、定期的に業者に点検を依頼されることをおすすめします。
屋根材や外壁材に金属系材料が使われている場合には5年に1度を目安に見てもらいましょう。

折板屋根・波型スレートのメンテナンス方法と費用相場

折板屋根も波型スレートも、主なメンテナンス方法は屋根塗装・部分補修・屋根カバー工法・葺き替え工事です。
屋根の劣化症状や目的に応じて、業者から施工内容が提案されます。
場合によってはカバー工法か葺き替え工事など複数の施工方法から選択するケースや、屋根塗装と部分補修と併用して施工するケースもあります。
状況や予算に応じてベストな方法を選択しましょう。

サビを防止する屋根塗装

色あせ、変色、サビ、屋根を触ると手に粉が付く現象(チョーキング現象)などが見られる場合は、屋根を保護している塗膜が劣化しているサインです。
屋根塗装をすることで雨水や紫外線への耐候性やサビを予防することができます。

折板屋根のメンテナンス 屋根塗装

費用相場:約1,500~4,500円/㎡

屋根塗装は、以下の表のように使用する塗料によって大きく費用が変動します。

塗料の種類㎡単価
アクリル塗料約1,500~1,800円
ウレタン塗料約2,000~2,500円
シリコン塗料約2,200~2,800円
フッ素塗料約3,500~4,500円
遮熱塗料約2,500~7,000円

基本的に費用が高いほど寿命が長い傾向にあります。
例えばアクリル塗料だと約5~8年フッ素塗料だと約15~20年と、数倍もの違いがあります。

また、遮熱塗料のような日光の熱を反射し、屋根の温度上昇を抑えて室内の暑さ対策に効果的なタイプもおすすめです。
遮熱塗装の中でもグレードがあり、高性能なセラミック系遮熱塗料だと費用相場は約5,000~7,000円ですが、期待耐用年数は約15~20年と長く、更に遮熱効果だけでなく断熱効果にも期待できます。

ボルトやシーリングなどの部分補修

屋根の接合部分に施されているシーリングが劣化している場合ボルトからのサビ対策には部分補修を行います。
ただ、塗装が劣化している、屋根材自体に穴が空いているという場合は全体のリフォームをして根本的な問題を解決した方が良いケースもあります。

折板屋根のメンテナンス 部分補修

シーリング工事の費用相場:約700~1,200円/m
ボルトキャップ交換の費用相場:約150~300円/個

屋根の接合部分に施工されているゴム状の樹脂をシーリングと言います。
シーリングに亀裂や剥がれが起こっている場合は雨水や隙間風が入るため、メンテナンスの必要があります。
使用するシーリング材のグレードによって費用に差があり、安価なシーリング材だと汚れやすかったり、5年ほどで寿命を迎えたりするため、できるだけグレードの高いものをおすすめします。

また、折板屋根や波型スレートを固定させているボルトはサビが発生しやすいので、ボルトを保護するためのキャップを取り付けがおすすめです。
劣化している場合には交換をし、サビを防止しましょう。

コストを抑えるカバー工法

カバー工法は既存の屋根に新しい屋根を重ねて葺く工事です。
次に紹介する葺き替え工事と違い、既存の屋根の撤去にかかる日数や費用を抑えることができます。
ただし、既存の屋根材の劣化が著しい場合や、屋根の下地からやり替える必要がある場合など、状態によっては選択できないケースもあります。

折板屋根 波型スレート コストを抑えるカバー工法

カバー工法の費用相場:約8,000~15,000円/㎡

カバー工法は屋根材が二重になる分、屋根の重量が増して耐震性がわずかながら低下します。
しかし、遮音性・断熱性が向上するというメリットもあります。

また、1931年~2004年に製造された波型スレートはアスベストが含まれている可能性が高く、撤去には多額のコストがかかります。
そのため、費用を抑えたい場合は可能であれば葺き替え工事よりもカバー工法がおすすめです。

屋根の劣化症状をリセットする葺き替え(ふきかえ)工事

葺き替え工事は既存屋根を撤去し、新しい屋根に取り替えることを言います。
屋根が寿命を迎えている場合、雨漏りが起こっている場合は根本的な問題解決が必要です。
部分的に補修をすることも可能ですが、近い内に他の部分から雨漏りを起こす可能性が高いため、葺き替え工事が推奨されます。

折板屋根 波型スレート 屋根の劣化症状をリセットする葺き替え工事

折板屋根の費用相場:約13,000~18,000円/㎡
波型スレートの費用相場:約24,000~30,000円/㎡

葺き替え工事は既存屋根の撤去が必要な分、最も費用は高いですが、最もメリットの多い工事でもあります。
屋根に起こっている根本的な問題を丸ごと解消できるだけでなく、新しい屋根材の選択肢が多く、下地もやり替えることができます。

なお、既存屋根が20年以上前の波型スレートの場合はアスベストを含んでいる可能性が高く、通常の解体費用よりも高額になります。
まずは大規模改修工事を行っている業者に相談をし、屋根の状態の点検や見積もりを出してもらいましょう。

(株)コヒヤマでの施工事例

当社、(株)コヒヤマでは工場や倉庫、店舗等での屋根メンテナンスの実績が多数ございます。
ここでは実際に行った施工事例を紹介します。

新潟市・工場|折板屋根塗装工事 耐久性が高いシリコン塗料使用

サビが広がっていた折板屋根の塗装をご依頼くださいました。
業務用高圧洗浄機やスクレーパーなどを使って汚れ、古い塗膜、サビを削り落とし、下地を調整しています。
塗装は下塗りにサビ止め効果に優れたハイポンファインプライマーIIを。
中塗り・上塗りに耐候性が高く、艶や肉持ち感の良い塗膜を形成するシリコンルーフIIを使用しました。
爽やかなブルーで周りの木々とのコントラストが良く、明るい印象へと変わりました。

\詳しい施工事例はこちら/

新潟市・大型店舗|屋根塗装工事 清潔感があり、日射率の高い明るい色へ塗り替え

折板屋根を保護していた塗膜が劣化し、サビて茶色くなっていました。
旧塗膜やサビを削り落とし、サビ止め・シリコン塗料2回塗装の合計3度塗りで仕上げています。
屋根の保護機能が回復しただけでなく、日光の反射率が高い明るいグレーのため、屋根の温度上昇も軽減します。
新品の屋根のように蘇り、清潔感も向上したため、集客効果のアップにも期待できるでしょう。

\詳しい施工事例はこちら/

工場・倉庫・マンションなどの外装工事は(株)コヒヤマへご相談を!

屋根のリフォームをすることで雨漏りなどのトラブルを未然に防ぎ、美観や企業イメージのアップ、資産価値の維持、遮熱性や断熱性の向上による労働環境の改善など様々なメリットがあります。
屋根の劣化が気になってきた、新築や前回のメンテナンスから5年以上経過している等の場合は、一度点検をご依頼されることをおすすめします。

なお、当社では無料診断・無料見積もりを行っております。
創業18年、これまで培ってきた豊富な経験と知識をもとに、御社にとってベストな施工方法を提案します。

新潟の工場・倉庫・マンション塗装は(株)コヒヤマへ|一級塗装技能士がいる塗装会社
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